歯並びを整えるための矯正装置にはさまざまな種類があります。当院ではそのなかでもマルチループ矯正を採用しています。マルチループ矯正は「Multiloop Edgewise Arch Wire」のことを意味し、MEAW矯正とも呼ばれています。オーストリア咬合学という咬み合わせの概念を組み合わせた矯正治療は比較的新しく、そして画期的な治療方法です。
従来の矯正装置で使用するワイヤー(ストレートワイヤー)の長さの約3倍のワイヤーを使用し、歯1本ごとにループ状の形態を付加した矯正法です。従来の矯正装置よりもしなやかで、弱い力を長時間かけることが可能な構造となっています。
ストレートワイヤーの場合は、歯を動かすに際には、まず横に動かしてから上下に動かす必要がありました。しかしこのマルチループワイヤーを使用することで上下左右を同時に、三元的に動かすことが可能ですので、治療期間を大幅に短縮することができるのです。
しなやかで弱い力を加えながら、すべての歯を同時に最短距離で正しい位置に導くことができるので、通常であれば1年半ほどの治療期間を必要とする症例でも早くて6ヶ月ほどで歯を動かすことができます。それも健康な歯を抜歯せずに行える画期的な治療法です。
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とても優れた治療法であるマルチループ矯正ですが、関西地方ではその名をあまり耳にしない治療かもしれません。その理由としては、このオーストリアで提唱されこの矯正方法は難度の高い治療法であるため、治療にあたることができる歯科医院がまだ少ないことが挙げられます。
また日本では神奈川歯科大学が中心になって推奨。関東の首都圏のエリアで先行して普及がすすんでいます。
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歯を支える顎の骨を矯正治療しながら大きくしたり、それぞれの歯を奥へと動かしたりすることで歯がきれいに並ぶためのスペースを確保するのがマルチループ矯正です。ループ状に加工したワイヤーを使用することで1本1本の歯を無理な力をかけずに動かすので、抜歯が不要となります。
年齢・性別 40代前半・女性 お住まい 大阪府 来院きっかけ 歯のガタガタ(叢生)を治したい。 治療内容 成人矯正(税抜き100万円) 治療内容の詳細・ポイント ワイヤー、ブラケット、MEAU、顎間ゴム等の矯正装置を使い治療。Drの指示通りに真面目に治療に臨まれました。 副作用・リスク 矯正装置は固定式の為治療が終わるまで取り外しは不可能です。矯正において歯を動かす作業をする場合は一般的にどこの診療所・病院でも歯根の吸収のリスクや、かみ合わせが一時的に変わるので違和感が出る人もいます。 治療費用 成人矯正(税抜き100万円) 治療期間と通院回数 10ヵ月・16回 その他コメントなど 治療経過写真
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上下左右を同時に動かすことが難しかった通常のストレートワイヤーとは異なり、ループワイヤーでは3次元的な歯の移動ができます。そのためマルチループ矯正では、早ければ半年で、長い場合でも2年程度の期間で矯正が可能です。
ワイヤーは黒っぽくみえる銀色のワイヤーよりも歯の色になじむ白いワイヤーにすると目立ちません。そのため、なるべく目立たないようにするホワイトワイヤーを選択する方が増えています。
また、ストレートワイヤーのように白くできませんが、マルチループは早い期間で治療を行え、さらにカラーを楽しむことができます。通常、1本1本の歯に装着するブラケットには透明の輪ゴムを使用します。これをカラーゴムとして使うことで銀を目立たないようにしたり、おしゃれとして楽しんだりすることも可能です。たくさんの患者様が毎月色を変えて楽しんでいます。カラーにこだわることで治療も少し楽しくなるようです。
高槻・茨木市近辺にお住まい、または通っている方で、「矯正治療をしてみたい」とお考えでしたら、一度お気軽にダイワ矯正歯科医院ご相談ください。ご相談は無料ですので、治療にあたって心配なことがありましたら、当院のスタッフまでお伝えいただければ幸いです。